フェリーによるモーダルシフトの仕組みは?

マルハナジャーナル!

フェリーによるモーダルシフトの仕組みは?

 みなさんこんにちは!皆さんはフェリーに乗ったことはありますか?
 私は長崎出身なので、熊本に渡るときや、修学旅行でよく乗っていました!
 あと北海道ツーリングに行った時にも京都の舞鶴から小樽に向かう船などにも乗ったことがあります。日本海側で丸一日乗っていたので一日中気持ち悪かったことを思い出します(@_@)

 さて、日本は海に囲まれた国なので、そんなフェリーが充実していることが特徴の国です!今回はそんなフェリーで運ぶモーダルシフトについて解説します!

フェリーによるモーダルシフトの仕組み

フェリーによるモーダルシフトは基本的に20tクラスのトレーラーによって行われます。

まずはトレーラーをトラクターでけん引していき、集荷を行います。通常の輸送であればここから陸送で目的地まで行くことになりますが、フェリーの場合はここから使用する航路のフェリーターミナルへと向かうことになります。

フェリーターミナルにつき、トラクターでフェリーの船腹にトレーラーを搭載した後、ここでトレーラーを切り離します!そのままトラクターと運転手は帰路に着くことになり、トレーラーのみで運ばれていきます。

フェリーが目的地のフェリーターミナルに到着すると、そこで別のトラクターとドライバーが待ち受け、トレーラーとドッキングして船腹から運び出し、そのまま目的地へと運んでいくこととなります。

フェリーの航路は?

現在日本国内では18程のモーダルシフトに対応した航路が存在しています。その中でもここでは2つの航路を紹介します。

I 新門司~神戸・大阪

 こちらは2社が運航している路線で、新門司~大阪間を「名門大洋フェリー㈱」が、新門司~神戸・大阪(泉大津)間を「阪九フェリー㈱」がそれぞれ毎日運航しております。

II 新門司~東京(有明)

 こちらは「オーシャントランス㈱」が運航している路線です。4隻が運航されており、毎日片道2日かけて往復運航しております。どの船も2016年に建造され、従来の船よりも低燃費で燃料にして旧来船より20%程燃費が良化しているとのこと。
 
それ以外の航路も九州~四国間や関西~北海道間など多数あります。詳しくはこちらをご覧ください。

フェリーで運ぶのに適している荷物は?

I 重量のある大型機械類

 フェリーで輸送を行う際には基本的にトレーラー単位での輸送となるため、大型の機械類など、大きく重量のある貨物が適しています。そのような貨物をけん引して陸送する場合には、多くの燃料を消費してしまうため、CO2排出量の削減という点でもフェリーでの輸送には適していると言えます。

II 数量があるが、一度に輸送したい荷物

 段ボール単位の貨物でも、通常のトラックに収まり切れないような物量のある貨物は、20tのトレーラーに載せることとなるため、そのような貨物もフェリーで輸送するのに適しています。また、荷下ろしが複数個所になる場合でも、一度に目的地近くへとまとめて運ぶことができるのは大きなメリットとなります。

フェリー輸送で物流効率アップ!

いかがでしたでしょうか?フェリーによるモーダルシフトは大きな荷物や大量の荷物を遠隔地に輸送するのに適しているのが分かりましたね!モーダルシフトは2024年問題に代表されるドライバー不足や、SDGsの観点からも新たな輸送手段として注目されています。

弊社でもモーダルシフトによる輸送に対応しておりますので、ご興味がありましたらお問い合わせください!

モーダルシフトについてフェリー編