保税倉庫って何?どう使う?

マルハナジャーナル!

保税倉庫ってなに?
どう使う?

みなさんこんにちは!

皆さんは海外から輸入した貨物をどのように保管しているでしょうか??

もちろん自社の貨物倉庫があればそこに保管するのが一番コストもかからず便利ですが、なかなかそのような環境がない場合もありますよね。
また、倉庫を借りるとなるとその保管料もできるだけ抑えたい…そうお悩みの方も多いかと思います!

今回はそんなお悩みを解決してくれる保税倉庫についてご紹介します!

現在弊社では「輸出物流コスト削減のための無料診断」を行っております。

昨今の人件費や燃料費の高騰で困っている場合は、コスト見直しをしてみませんか?

場合によっては物流費用の削減が可能な場合があるため、以下よりお気軽にお問い合わせください。

保税倉庫とは?

まず正確に言うと関税法上に「保税倉庫」というものは存在せず、倉庫として利用することを考えると「保税蔵置場」がその役割を果たしていると言えます。

関税法第42条1項には以下の通り記載されています。

 保税蔵置場とは、外国貨物の積卸し若しくは運搬をし、又はこれを置くことができる場所として、税関長が許可したものを言う。

関税法第42条1項

このように保税蔵置場は「外国貨物」を保管することができる倉庫として税関長の許可を受けたものということが分かります。

逆に言うとこれ以外の許可などを受けていない倉庫等は「外国貨物を置くことが出来ない」ということになります!

また、蔵置されている貨物は基本的に「外国貨物」となるので自由に開梱したり持ち出したりすることは禁止されていることに注意しましょう。

ただし、前もって税関に貨物の内容点検若しくはその手入れを行うことについて届出を行った場合や、税関長の許可を受ければ見本の展示や簡単な加工(加工後において加工前の状態が判明できる程度のもの)が可能です。

保税倉庫を使うメリットは?

ではそのような保税倉庫を使うメリットとは何でしょうか?以下の点が挙げられます。

I 貨物を安全に保管することができる!

 前項で挙げた通り、保税蔵置場には税関長の許可が必要となり、また、勝手に持ち出したりすることができないという性質上、安全上・保安上の要件などが満たされています。なので、保税蔵置場管理者の元、かなり安全に貨物が保管できるということになります。

このように通関業者に依頼せず、通関しようとするとかなりの時間がかかるわけです(-_-;)

II 経費を抑えることができる!

 保税倉庫に貨物を置くことは必然的に「外国貨物」ということになるので、その保管費用に消費税が発生しなくなります。そのため、保管料の出費を抑えることができるというメリットがあります。

例えば、輸入した貨物をすぐに手元に持ってくる必要がない場合や、納入まである程度期間が開く場合には輸入申告をせずに保税倉庫で保管することで、その期間分の保管料にかかる消費税を節約することが可能となります。

 また、輸入しようと思ったが法改正などにより国内で使用することができなくなった場合や、不良品だった際に関税・消費税を払うことなくそのまま積戻し、送り返すことが可能となります。

III 作業の効率化が図れる!

 税関長の許可を得れば保税倉庫で仕分けや改装などを行うことができるため、納入先ごとに先に仕分けを行ったりすることができます。また、保税蔵置場には貨物の荷役の為に必要な設備が一通りそろっているため、必要な荷役作業を全てお任せすることが可能となります!

保税倉庫を利用するには?

保税倉庫を利用するためには基本的に2通りのやり方があります。

I 倉庫業者に直接依頼する。(自社通関をする場合に多い)

 一つ目の方法としては保税倉庫を所有している倉庫業者に直接依頼をするというものです。基本的に自社で輸入通関等を行われる方はこちらの手法を取られる方が多いかと思われます。

本船が港に到着後、CY(コンテナヤード)からコンテナを回収(保税運送)してもらい、倉庫でデバンニング・保管をしてもらう流れとなります。

II 通関業者に依頼する。

 二つ目の方法としては、通関業者に依頼し通関を待ってもらうという方法です。

こちらは通関業者に通関を依頼した場合にとられることが多い方法ですが、倉庫での保管だけを依頼することも可能です。

 本船到着後、貨物の保管まですべての手続きを通関業者にお任せすることができるため、非常に楽な点がメリットとなります。また、通関まで依頼する場合には任意の通関タイミングを伝えておけばその日に通関をしてくれるため、その後の配送などに関しても非常にスムーズに行うことができます。

保税倉庫を使って上手にビジネスを!

 いかがでしたでしょうか?保税倉庫を利用することで必要経費を抑えられるだけでなく、安全に貨物を保管することができ、また、通関業者に依頼すればすべての業務を通関業者任せにすることができるため、スムーズに手元に荷物を持ってきてもらうことができます!

弊社も門司港に九州紙運輸株式会社様と契約し倉庫を保有しております!

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